海に続く道を優美ちゃんとゆっくりと歩く。
潮風が心地よく吹いてくる。
少し歩くと海が見えてきた・・・綺麗で何故か懐かしく感じる。
「あーちゃん、どう?私のお気に入りの場所なんだよ」
そう言って波打ち際へ歩いていく優美ちゃん。
水面に反射する光・・・それが優美ちゃんを神秘的に魅せていた・・・
「えへへ、まだ水が冷たいね・・・夏になったら泳げるんだよ」
夏・・・まだまだ先の事を言う優美ちゃん。
「なら、夏にもう一度来よう」
何故か俺はそんな事を言っていた。
自分でも何故そんな事を言ったのか解らなかった。
でも、また優美ちゃんとここへ来たい。
その気持ちは確かだった・・・
「そうだね、きっと楽しいだろうな〜」
まるで夢を見ているような顔で言う優美ちゃん
きっとその時の風景を思い浮かべているのだろう。
春の風と潮の香りが二人の間を抜けていく
「夕焼けがとっても綺麗なんだよ・・・水面に反射した夕焼けが・・・」
日が沈みかけてる今でも綺麗な海・・・それがよりいっそう綺麗になる
俺はその風景を思い浮かべてみた・・・
「あーちゃん、どうしたの?」
俺が風景を思い浮かべ止まっているのが不思議だったのだろう
「はは、ごめん、夕焼けの海、どんなのか考えていたんだ」
優美ちゃんの言うように綺麗な夕焼け・・・
「とっても綺麗だよ・・・」
優美ちゃんを見ると少し震えていた。
そう言えば少し寒いな。
「寒くなってきたね・・・別の場所に行こうか」
夕焼けを見たかったが少し寒い
「なら、私が一番気に入っている夕焼け見に行こうよ」
そう言って歩き出す優美ちゃん
空は少し赤く染まって・・・
もうすぐ夕焼けが訪れる事を知らせていた
昼と夜の狭間の・・・
一日で一番綺麗な・・・
そんな時間が訪れる事を・・・
俺達はゆっくりと・・・
その時間をすごす場所へ歩いていった・・・